Zoomのハウリングを解決|決めてはマイナスワンです!
最近Zoomミーティングのよく聞かれる質問が音の問題です。
特にハウリングについてよく聞かれます。
Zoomミーティング自体にも強力なハウリングカット機能がついています。
それでもハウリングが起きる時はあります。
このブログではハウリングの仕組み、改善策などの適切な方法を解説していきます。
改善する利点
- 音が聞き取りやすくなる。
- 音質が良くなる
- Zoomミーティングで参加時に音声で迷惑をかけなくなる。
- Zoomミーテイングでハウリングしても理屈がわかるので対応できるようになる。
ハウリングの仕組み
ハウリングの対応方法がわかるとZoomミーティング参加、開催時に対応ができます。
まずはハウリングの仕組みについて解説していきます。
ハウリングとはスピーカーの音がマイクに入ることで永遠にループするため起きます。
上の図だと
- Aさんが話した言葉がパソコンのマイクからZoomミーティング内に入ります。
- Zoomミーティング内に入ったAさんの言葉ばがBさんのパソコンで再生されます。
- BさんのパソコンのマイクがAさんの再生された音を拾います。
- Bさんのマイクで拾われたAさんのマイクの音はZoomミーティング内に入ります。
- Zoomミーティング内に入ったAさんのマイクの音はAさんのパソコンからでます。
- AさんのパソコンからでたAさんの音はAさんのパソコンのマイクで拾います。
- 拾ったAさんのマイクの音はZoomに入ります。
この繰り返しになり無限ループに入り『キーン』というようなハウリングがおきます。
なので送信だけのYouTubeLiveやZoomウェビナーなどではハウリングが起きません。
なぜなら発信した音が戻ってこないからです。
これらのことからわかるように音の繋がりをどれか1箇所切断するだけでハウリングを起こさないようにすることができます。
主催者側でおこなっておく設定
主催者側で参加者が入ってきた時に音声のミュートがかかるように設定しましょう
Zoomにサインイン
『https://zoom.us/signin』サインインする。
ZoomミーティングのWEB設定
左の『設定』をクリックしてから『ミーティングをスケジュールする』をクリックする。
ミーティングスケジューの中の『どの参加者についてもミーティングに参加する時にミュートに設定する』のスライダーを右にずらし有効にしてください。
ZoomのWeb設定は終了です。
次にズームの設定をします。
Zoomミーティングの設定
Zoomミーティングのホーム画面を開きます。『ミーティング』をクリックします。
- Zoomミーティングを開催する場合は編集をクリックします。
『エントリー時に参加者をミュート』にチェックを入れます。
- スケジュールを組む場合レコーディング横の『+』を押します。
『エントリー時に参加者をミュート』にチェックを入れます。
どちらも最後に『保存』を押してください。
この設定で参加者がZoomミーティングに参加した時に自動で音声がミュートの状態になります。
ホスト側でマイクを『OFF』することはできるのですが『ON』にするには設定が必要です。
ホスト側でマイクの『ON』の設定方法は『【Zoom】参加者のマイクの管理できていますか?|この方法でマイクのON-OFF管理可能』を参考にしてください。
Zoomミーティングの場面によっての接続方法
パソコンやスマートフォンでZoomを開催する場合
パソコンやスマートフォンなどの端末だけでZoomミーティングを開催する場合参加者が『イヤフォン』『ヘッドフォン』などでZoomミーティング内の音を聞くとハウリングしにくくなります。
会議の時などに複数のパソコンなどがあった場合でも参加者全員がイヤフォンをつけてZoomミーティング内の音を聞くことにより、マイクとスピーカーが遮断されるためハウリングは起きにくいです。
パソコンやスマートフォンでZoomミーティングに参加する場合は『イヤフォン』や『ヘッドフォン』を装着することをお勧めします。
Zoomミーティングで音響設備を使った場合
今度は会場のスピーカーからZoom内の音を出す場合を解説していきます。
講演会やセミナーなどでZoomミーティング内の音を会場に流し、会場内の音もスピーカーとZoomミーテイング内に流したい時はあると思います。
この場合『マイナスワン』を作ることをお勧めします。
マイナスワンとは
『マイナスワン』とは音響ミキサーなどでZoomミーティングからきた音を会場には流すが、Zoomミーティング内に戻さない方法です。(会場内の音だけをZoomに送ります。)
送る音が一個なくなるので『マイナスワン』と言われます。
マイナスワンを作る条件マイナスワンを作るには条件があります。
- 会場内のマイクを管理している音響ミキサー。
- 会場の音をZoom出力用に別チャンネル作れるミキサー。
- Zoom内の音を入力しているミキサー。
この3個の条件が必要です。
『マイナスワン』を作らない場合
- Zoomミーティング内の音が音響ミキサーに入ります。
- 音響ミキサーに入ったZoomミーティングの音と会場の音が音響ミキサーで合成されます。
- Zoom 内音響ミキサーで合成された音が戻ります。
これで無限ループが生まれハウリングがおきます。
『マイナスワン』を作った場合
Zoomミーティング内の音がマイナスワンによって会場の音だけがZoom内にいく形になりますので無限ループによるハウリングはおきにくくなります。
注意 会場にZoom内の音を大きく流すと会場のマイクがZoomミーティング内の会場スピーカーからの音を拾っ て無限ループになりハウリングしやすくなります。
その場合、会場のマイクのスイッチをOFFにするとハウリングしにくくなります。
マイク使用本数が1〜2本の場合
マイク使用本数が1〜2本の場合ミキサー付きオーディオインターフェースがおすすめです。
オーディインターフェイスとは
オーディオインターフェイスとはパソコンの音を取り出したりパソコンに音を入力する機械です。
ミキサー付きオーディオインターフェイスのメリット
- Zoomミーティング内の音を簡単に取り出すことができる。
- Zoomミーティングに音を送ることができる。
- マイナスワンが簡単にできる。
- マイク・パソコンの音声などミックスしてパソコンに送ることができる。
- 別音響ミキサーを使う時もオーディオインターフェイスとして使える。
ミキサー付きオーディオインターフェイスのデメリット
- パソコンにドライバー入れる必要がある。
- マイクなどの入力の数が増えると別ミキサーが必要になる。
私のおすすめは『Soundcraft notepad 8fx』です。
おすすめポイントは
- アナログミキサーなのでミキサーのフロント部分だけで操作ができる。
- 電源が普通のコンセントから取れる(バスパワーではありません)。
- ドライバーを入れるだけでパソコンから音声のIN、OUTが取れる。
マイナスワンの作り方や使い方については
『Soundcraft NotePad-8FX| 操作方法徹底解説』
をご覧ください。
管理するマイクの数が1〜2本くらいならオーディオインターフェイスでマイナスワンを作ることができます。
マイクの管理本数が増えた場合
オーディオインターフェイス付きミキサーで対応できない本数のマイクを使う場合、別音響ミキサーが必要になってきます。
会館やホテルの宴会場などの場合も同様のシステム構築が必要になってきます。
- マイクが集約した会場の音響ミキサーでマイナスワンを作ります。
- オーディオインタフェースの音声OUTを会場ミキサーに入れます。
- 会場音響ミキサーの会場のアンプに送っている出力とは別の出力チャンネルをオーディオインターフェイスの入力に入れます。(Zoomからの音声をカットできるチャンネル 例AUXOUT、グループOUTなど)
この方法で会館や別ミキサーでマイナスワンができます。
ミキサー付きオーディオインターフェイスはパソコン音声の入出力に使う形になります。
詳しい接続方法は『Zoomの音響接続は大丈夫?| Zoomの接続を解説』をご覧ください。
ホテルや会館でZoomミーティングを開催する時は、マイナスワンが会館のミキサーでできるか確認した方がいいです。常設のミキサーなど出力が別で取れないものも多くあります。
私も行ってから話と違うというのはよくありました。又、ホテルの方も音響にくわしい方がいるとも限りません。
なので、会館やホテルでZoomミーティングをする時はマイク入力数にあったミキサーを別で用意します。
ここまでいくと音響屋さんの仕事になります。
なので不慣れなホテルや会館でZoomを行う場合はパソコン以外はすべて会館やホテルに任せるかZoomミーティングのよくわかる音響屋に任せる方がいいのではないかと思います。
まとめ
今回はZoomミーティングののハウリングについて解説させていただきました。
分かりやすかったでしょうか?
Zoomミーテイングのハウリングですが外部からの参加者で起こることもあります。
この前あった話ですが同じ会場にパソコンで参加している人がいてパソコンのスピーカーを『OFF』にしていなかったのでハウリングが起きた例もあります。
こんな時でもハウリングの仕組みを理解すれば対処ができるのではないかと思います。
これからもZoomやYouTubeなどの配信系の使い方の方法やちょとした小技などわかりやすく解説していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
わからない事や不明な点がありましたら下のコメントからお気軽にお問合せください。
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