【超簡単】大会場にある音響ミキサーでマイナスワンを作る方法|ミキサー3個を解説
Zoomの中の音声を会場に流す場合や会場の音声をZoomに流す場合など『トラブルが少ないもの』『綺麗な音声を会場に流したい』と思ったら『オーディオインターフェイス』が最良のアイテムだと思います。
しかしいざ使おうと思っても会場のミキサーで『マイナスワン』が作れないためハウリングが起きてしまうことはよくあります。
今回はホテルや会館にある音響ミキサーのマイナスワンの作り方を解説していきます。
このブログでわかること
ホテル会館などで見かける音響ミキサーの『マイナスワン』の作り方

- 会場の音響ミキサーとオーディオインターフェイスを接続する
- オーディオインタフェースとPCを接続する
- Zoomの設定でオーディオインターフェースを選択する
- 会場音響ミキサーでマイナスワンを作ってオーディオインターフェイスにインプットに送る
- オーディインターフェイスに入ってきているZoomの音声を会場ミキサーに送る
Zoomの音声接続の流れはこれだけです。
一番問題になるのは会場にある音響ミキサーのマイナスワンの作り方とオーディオインターフェースとの接続方保になると思います。
このブログでは会場のミキサーの接続方法及びマイナスワンについて解説していきます。
オーディオインターフェイスの使い方については
『YAMAHA AG03|徹底解説 Zoomハウリング解除に最適』
『Soundcraft NotePad-8FX| 操作方法徹底解説』
をご覧ください。
ここからはホテルや会館で見かけるミキサーの接続方法を説明していきます。
※会場の音声が出ている状態で解説しています。
Panasonic WR-XS3

接続方法
『WR-XS3の背面』

- ①のステレオ入力ジャックにオーディインターフェイスからの音声を入力します。
- ②の『SUB』出力ジャックからオーディオインターフェイスのインプットに接続します。
マイナスワンの作り方

①のステレオ入力ジャックで入れた番号のディープスイッチを下げます。
例 Zoomの音声を『STERO INPUT1』に接続した場合は『INPUT SELECT』の『STREO 1』のディップスイッチを下げます。
これで音響ミキサーののマイナスワンの設定は終了です。
操作方法

- ①の赤で囲んであるオーディオインターフェースの音声を入力したつまみを回す。
(会場にZoomの音声が流れる) - ②の赤で囲んであるSUBOUTを回す。
(Zoomの音声を除外した会場の音声がZoomに流れます。)
以上で『Panasonic WR-XS3』のマイナスワンの作り方の解説でした。
Panasonic WR-X22

接続方法
『WR-X22の背面』

- ①の赤い四角で囲んである『MONOINPUT』か『STEROINPUT』にオーディインターフェイスからの出力を接続する。
(今回はSTREO1に接続で解説しています。) - ②の赤い四角で囲んである『SUBOUT』をオーディオインターフェース入力に接続する。
(今回はSUBOUT1に接続で解説しています。)
マイナスワンの作り方

正面パネルのZoom音声の入力チャンネルの③のスイッチを押して出力をOFFにします。

(③を拡大した画像)
入力チャンネルの上にボタンが4個ある中のZoomの音声が入った入力チャンネルのボタンを押してミュートします。
緑点灯………..『ON』
消灯……………『OFF』
これでマイナスワンができます。
操作方法

1、Zoomが入ったチャンネル(今回はSTREO1)①のフェーダーをあげるとZoomの音が会場内に出力されます。
2、②のSUBOUTのフェーダーを回すとZoomからの音以外の会場の音がZoomにいきます。
アナログミキサー(YAMAHA MG-12)

会館によってはこんな感じのアナログミキサーが会場にある場合があります。
接続方法はいろいろあるのですが今回は入力5/6番とAUX1に接続する方法を解説します。
接続方法

- ①の入力に5/6番と書いてあるチャンネルにオーディオインターフェースのアウトを接続します。
(オーディインターフェースでステレオで接続する場合は両方入れてください。モノラルで入れる場合は上の『MONO』に入れてください。) - ②のAUXOUT2のOUTをオーディオインターフェースの入力に入れる。
マイナスワンの作り方

- オーディオインターフェースが入っている入力(5/6番のチャンネル)以外のAUX2の音量をあげる。
- ②の5/6番のAUX2の音量は上げない。
- 右側の③の『AUX2 SENDMASTER』を上げてZoomの音量を調節する。
※Zoomの入力が入っていいる『AUXOUT』のボリュームをあげないことで『マイナスワン』ができます。
操作法方法

会場に流すZoomの音量を決めます。今回は5/6番にZoomの音を入れてあるので①の5/6番のフェーダーを上げます。
(これで会場にZoomの音声が流れます。)
マイナスワンの作り方で解説したようにZoomの音声以外のAUX2の音声を上げます。
『AUX2 SENDMASTER』を上げてZoomの音量を調節します。
(これでZoomに会場内の音が流れます。)
会館やホテルにある音響ミキサーのマイナスワンの作り方を解説せせていただきました。
意外と簡単にできるのではないかと思います。
会館やホテルに行ってマイナスワンが作れない場合の対処方法
オーディオインターフェース(YAMAHA AG-03)を使う場合を解説していきます。
この方法はどうしても『マイナスワン』が作れないときに重宝しています。
接続方法
- 会場のミキサーの音響アウトをオーディオインタフェースの入力に入れます。
- オーディオインターフェース(YAMAHA AG-03)のモニターOUTを会場の音響ミキサーに入れます。
このまま入力した音響ミキサーのフェーダーとモニターOUTの両方の音量をあげるとハウリングします。
なので
会場の音声をZoomに流す場合は①のモニターOUTの音量をミュートします。
又、Zoomの音声を会場に流す場合は入力したチャンネルの音量②をミュートします。

これで手間がかかりますがハウリングを抑えることができます。
これをパソコンでおこなうとかなりの手間になります。
ミキサー付きオーディオインターフェースを入れておく利点の一つと言ってもいいです。
まとめ
今回は会場に良くあるミキサーのマイウナスワンの作り方を解説させていただきました。
わかりやすかったでしょうか?
クリアーな音を参加者に送るにはオーディオインターフェイスを入れてZoomの音を出し入れするのが一番良いと思います。
音響ミキサーでマイナスワンの作り方がわからないようであれば質問していただければわかる範囲でお答えしていきます。
これからもZoomやYouTubeなどの配信系の使い方の方法やちょとした小技などわかりやすく解説していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
わからない事や不明な点がありましたら下のコメントからお気軽にお問合せください。
ディスカッション
コメント一覧
donchan様
大変わかりやすく、参考にさせていただいております。ありがとうございます。
手元に、MG12XUのアナログミキサーがございます。これを用いて、
Ⓐ現地会場と、CISCO WEBEX(ZOOMのようなWEB会議システム)でⒷ遠隔地を結び、さらにそれをⒸ 配信プラットフォームへ載せて のハイブリッド配信を考えております。
ⒶとⒷがハウリングしないよう、またⒶとⒷの音声を漏れなくⒸへ送ることは可能なのでしょうか。
AUXの設定をアレコレ触っているのですが、混乱して手が止まってしまいます。。
アドバイスいただけますと、大変幸いです。
もふこ様へ
ブログ読んでいただきありがとうございます。
早速ですが YAMAHA MG12XUの接続方法
MG12XUの場合パソコンの音を又パソコンに戻してしまいますので接続がちょっと複雑になります。
ミキサーの上の方に『AUXOUT2』のフォン出力の端子からパソコンに接続します。
音声を綺麗に流したいのであればオーディオインターフェースなどを挟めることをお勧めします。
接続の方法は
『AUX2』のOUTをオーディオインターフェースの入力に入れます。
オーディオインターフェスとパソコンをUSBで接続します。
詳し使用方法については
『オーディオインターフェースのドライバーをインストールできなかった時の対処方法 |『Roland Rubix22』有効です。』
ご覧ください。
次に『ステレオOUT』から会場のアンプやパワードスピーカに接続します。
操作方法
『ステレオOUT』を0ぐらいに合わせる。
各入力のフェーダーを上げて会場の音量を決める。
AUX2の右端の『AUX2のマスターボリューム』を上ぐらいに回します。
『11/12 USBIN』チャンネルの『LINE/USB』ボタンを押して『USB』にする。
『11/12 USBIN』チャンネル以外のAUX2のボリュームをあげる。
これでWEBEXに会場の音だけがいきます。
これでA会場でマイナスワンができます。
bの会場もAの会場のようにするのであれば同じようなシステムを組んだほうがいいです。
もし一人で発表するのであれば発表者にヘッドセットやイヤフォンをつけてもらうだけでハウリングは起きにくくなります。
以上でわかりやすかったでしょうか?
もしわからないことがありましたらお気軽にご連絡ください。
ご返信まことにありがとうございます。
アドバイスを御参考に、MG12 XUの他、オーディオインターフェイスを噛ませることでマイナスワンを作ることができ、ハウリング無くシュミレーションできました。